延命長寿のパワースポット!那智の滝の御利益や伝説をご紹介

「那智の滝のパワースポットとしての御利益ってなに?」
そんなあなたに向けて、那智の滝の伝説や期待できる御利益を紹介します。
それでは、世界遺産にも登録されている日本屈指のパワースポットの魅力を確認していきましょう。
目次
聖地熊野にある日本一の滝
まずは、那智の滝がどのような場所なのかをご紹介させていただきます。
那智の滝そのものが御神体
那智の滝は、熊野那智大社の別宮である飛瀧神社(ひろうじんじゃ)の御神体です。
飛瀧神社には神様を祀る社は設けられておらず、滝そのものがこの地に大己貴神(おおなむちのかみ)が現れた御神体として祀られています。
紀元前から続く那智の滝信仰
那智の滝が御神体となったのは、神武東征時に那智の海岸に上陸した神武天皇が那智山に輝く光を頼りに滝を見つけ、神として祀ったのが始まりです。
神武天皇は那智の滝の加護のもと、八咫烏(やたがらす)の導きにより無事大和にたどりついたとされています。
神武東征は紀元前の話ですので、このパワースポットの歴史の深さが感じられるでしょう。
世界遺産にも登録されたパワースポット
那智の滝は、熊野信仰の霊場としての一部として世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されています。
コロナ禍前は、那智の滝がある那智勝浦町に年間5万人もの外国人観光客が訪れていました。
那智勝浦町は人口わずか1万3千人の小さな町であることを考えれば、那智の滝は国際的な認知度が非常に高く、まさに世界的なパワースポットであると言えるでしょう。
日本一の落差を誇る「日本三名瀑」
那智の滝は日本三名瀑のひとつに数えられており、その落差は133メートルで日本一とされています。
銚子口(水の落ち口)の幅は13メートル、滝つぼの深さは10メートルにもなり、その壮大な姿は神々しさを感じさせます。
滝の水が3筋に分かれて流れる様子から、別名「三筋の滝」ともよばれる名瀑です。
那智の滝の神事・伝説・御利益
ここまで那智の滝の概要を説明してきましたが、ここからはパワースポットとしての神秘的な側面をみていきましょう。
神々が里帰りする神聖な場所
熊野那智大社では、毎年7月14日に「那智の火祭」とよばれる熊野那智大社例大祭が行われています。
那智の火祭は熊野那智大社の12体の神々を神輿に移し、重さ50kgにもなる大松明を灯した那智の滝でお迎えする神事です。
熊野那智大社に遷座した神々が年に一度の里帰りをするようすを表したもので、この神事からも那智の滝が特別な聖地であることを感じられるでしょう。
安倍晴明も修業したパワースポット
那智の滝は古くから霊場として有名であり、陰陽師として有名な安倍晴明が修業を行ったとされる岩も残っています。
安倍晴明が修業を行ったとされるのは、一般的にみなさんがイメージされる一の滝ではなく、その上流にある二の滝付近です。
安倍晴明のほかにも花山法皇や滝修業で有名な文覚上人(もんがくしょうにん)も修業を行ったとされており、昔からパワースポットとして認識されていたようです。
滝つぼの水には「延命長寿」の御利益

そんな那智の滝で得られる御利益の代表的なものが、「延命長寿」です。
延命長寿のご利益は、花山法皇が仙薬「九穴の貝(9つの穴があいた3尺もの大きさがある貝)」を滝つぼに沈めたという伝説が由来とされています。
「延命長寿のお瀧水」は、滝の前の参拝所から「お滝拝所舞台」へと続く道の途中にある龍の口から流れています。
社務所で販売されている神杯でいただけるので、那智の滝を訪れた際は必ず飲んでご利益を授かっていきましょう。
また、下記記事「熊野速玉大社のご利益とは?祀られている神様とともに徹底解説!」では、熊野速玉大社で授かれるご利益を紹介しています。様々なご加護を授かれる神社ですので、ぜひあわせてご覧ください。
心身を浄化する「お清めの護摩木」
滝の正面には「お清めの護摩木」があり、目の前の常香炉でお焚き上げすることができます。
この護摩木を炊いた常香炉の煙には清めの効果があるとされているので、煙で心身を清めてパワースポットの力を存分にいただいていきましょう。
熊野那智大社と青岸渡寺
那智の滝を訪れる際は、熊野那智大社と青岸渡寺もあわせて参拝することをおすすめします。
それぞれのスポットの特徴も簡単に確認しておきましょう。
熊野の神々を祀った「熊野那智大社」
熊野那智大社は、もともと那智の滝に祀られていた神々が遷座した神社です。
那智の滝からは467段の階段がある参道を抜けて向かう形になります。
徒歩15分ほどの道のりですが、神社内には八咫烏が姿を変えた烏石や大樟の胎内くぐりなどがありますので、ぜひ訪れてみてください。
熊野那智大社については、下記記事「【熊野那智大社】ご利益や八咫烏伝説、駐車場の注意点をご紹介!」で詳細をお伝えしています。
おすすめのお守りや宿泊情報についても解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
西国第一番札所「青岸渡寺」

青岸渡寺は西国三十三所観音霊場の第一番札所であるお寺です。
仁徳天皇の時代にインドからやってきた裸形上人(らぎょうしょうにん)が那智の滝に観音菩薩を感じ、この場所に庵を作ったのが始まりとされています。
青岸渡寺の駐車場は、三重塔と那智の滝を1枚に収められる撮影スポットとしても有名ですので、ぜひ訪れてみてください。
・参考サイト
青岸渡寺公式サイト
那智の滝へのアクセス
最後に、那智の滝へのアクセスをご紹介します。
車でのアクセス
車でアクセスする場合は、大阪から阪和自動車道を南下して終点のすさみ南ICをおり、国道42号をひたすら進む形になります。
大阪から約4時間の長時間運転となりますので、休憩を取りながら向かってください。
那智の滝周辺には駐車場が整備されていますが、少し歩く必要はあるので心得ておきましょう。
・参考サイト
那智の滝公式サイト(アクセス)
公共交通機関でのアクセス
公共交通機関でアクセスする場合は、JRの特急くろしおを利用する形になります。
紀伊勝浦駅からは那智山往復割引乗車券(大人1,000円、こども550円)を使ってバスで那智の滝を目指しましょう。
バスの時刻表は、熊野御坊南海バスの公式サイトをご確認ください。
・参考サイト
熊野御坊南海パス公式サイト
参拝後は勝浦温泉で疲れを癒そう
どちらの方法でアクセスするにしても大阪から片道4時間以上の道のりですので、宿泊を前提に旅行計画を立てることをおすすめします。
那智の滝がある那智勝浦町には「南紀勝浦温泉」もあるため、パワースポットを堪能したあとは、温泉でしっかりと疲れを癒していっていただければと思います。
・参考サイト
南紀勝浦温泉公式サイト
スポット情報
・住所
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山
・営業時間
8:00~16:30
・定休日
なし
・参拝料金(御滝拝所舞台)
大人 300円
小中学生 200円
未就学児 無料
・電話番号
0735-55-0321
・駐車場
あり(無料)
・ウェブサイト
飛瀧神社(那智御瀧)公式
延命長寿のパワースポット!那智の滝の御利益や伝説をご紹介(まとめ)
今回は、延命長寿のパワースポット「那智の滝」のご利益や伝説をご紹介してきました。
那智の滝は、はるか昔から神々の宿るとされてきた聖地です。
ぜひ世界的にも有名なパワースポットを訪れて、その神聖な雰囲気を体感してください。
また、下記記事「【道の駅くしもと橋杭岩】おすすめランチやお土産情報をご紹介!」では本州最南端にある「道の駅くしもと橋杭岩」を紹介しています。おすすめお土産情報も盛り込んでいますので、那智の滝の帰りにぜひお立ち寄りください。